kintoneで製造日報管理と不良分析を効率化した事例(福島県二本松市)
福島県二本松市で製造業を営むT社様の日報管理の業務改善事例です。
業務改善前の日報管理
このお客様では日々製造における次のような情報を管理して、不良率・不良金額・不良区分の比率など集計し、不良金額が多いものから対応と改善を進めていました。
- 誰が
- 何を
- 完成数
- 不良数
- 不良原因(不良を区分で分けて、どれに該当するか)
これらの情報は全てExcelで管理していましたが、Excelが次のような構成となっていたため、製造実績を入力していく業務において手間が発生していました。
- 1シート1品目で、シート内に1日から31日までの入力項目がある構成。1ファイル内の品目数は50を超えるため、対象の品目を探すのに手間がかかる。
- 商品の分類毎にExcelファイルが複数ファイルに分かれている構成(1ファイルに全ての製品をまとめるとさらに探しにくいため)。これに伴い、全体集計をするためにこれらのファイルからとりまとめを行う作業が必要。
- Excelファイルは月毎に作成。そのため、特定期間での状況を把握するには再度集計が必要。
入力と集計について手間がかかっているという状況でした。
kintoneを用いて製造日報の効率化を実現
これらExcelで管理していた製造日報をkintoneで管理するようにしました。
担当者毎に実績を入力
これまでは同じ製品を複数の担当者で行っていても同じシートに入力していましたが、担当者&製品毎に登録する形としました。
製品名は自分がその日に作業した情報をルックアップで選択する方法をとりました。Excelファイルから対象のシートを探すのに比べると時間が短縮されました。
kintoneのグラフ機能で集計を自動化
日々の製造実績を入れていくことで、集計作業をkintoneに任せる事ができるようになりました。毎月の集計作業が軽減され、さらに過去の状況もグラフの条件を変えればすぐに取り出せるようになりました。
集計後のデータとしては、特に、不良金額ワースト順、製品別製造状況といったグラフをよく利用されています。
今後の展望
運用を進めるについて分析したい内容が変化してくるため、状況に応じて必要なグラフを対応のサポートをしていきます。
現在は行っていませんが、担当者別の状況把握も今後は視野に入れられそうです。