日付変換プラグインの使いどころ【利用想定例など】

  1. Home
  2. /
  3. ブログ
  4. /
  5. kintoneカスタマイズ
  6. /
  7. 日付変換プラグインの使いどころ【利用想定例など】

弊社で提供している日付変換プラグインについて、実際の使いどころを活用事例を交えてご紹介します。kintoneを使っている中で一度は思ったことがある、もしくは常日頃どうにかならないかと思っている部分について、本プラグインが解決します。

kintone日付変換プラグインの開発・提供の背景

福島県本宮市に拠点を置く弊社では、kintoneの標準機能では実現できない日付に対する変換を行うため、次のようなカスタマイズを入れてアプリを利用していました。

  • 和暦を表示させたい
  • 年度を表示させたい
  • 曜日を表示させたい
  • 営業日・休業日を表示させたい
  • 月の営業日数を表示させたい
  • 日付の加算・減算を、月単位・年単位で行いたい
  • 月末日付・月初日付を表示させたい
  • 満年齢を表示したい

kintone標準機能で日付操作を行うことは可能ですが、Excelのように多くの関数が用意されているわけではありません。標準機能では出来ない日付に対する書式変更や計算は、1つアプリに入れたら他のアプリも同様に行いたくなります。全部のアプリに同じような変換を入れるカスタマイズを入れていては、開発面では効率的ではありません。

このような出来事から、良く使うであろう日付に関しての書式変更・計算が出来るプラグインを開発・提供することとなりました。

kintone日付変換プラグインの機能紹介

概要はこちらのページに載っていますが、改めてメインの機能について詳細を以下に記載します。

プラグインの仕様

2018/06時点のプラグインの仕様です。利用いただいているお客様のフィードバックをもとにして、今後機能追加や機能変更を入れる予定です。

  • PC用の画面にのみ対応しています。モバイル用の画面には対応していません。
  • テーブルの日付項目への変換にも対応しています。
  • 日付の加算・減算値は-1000~1000まで指定可能です。
  • 明治以降(1868年以降)の日付に対して和暦変換に対応しています。それ以前の日付を和暦に変換した場合は正しく表示されません。
    ※平成の次の新元号への対応も予定しています。
  • フィールドの値を加算・減算値として使用することが可能です。
  • 基準にするフィールドは日付フィールド以外も指定することが可能です。
  • 変換可能な形式は、年月日、年月日+曜日、年月、年、月、日、曜日、営業日・休業日、その月の営業日数、満年齢、月末・月初

日付の変換と表示

日付変換プラグインサンプル画面

このように、1つの基準フィールド(ここでは「日付」フィールド)に値を入力することで、書式変換した日付が自動的に別フィールドに設定されます。変換先のフィールドは複数指定(ここでは「曜日」「営業日」「休業日」「西暦」「和暦」「年月」「年度」「2ヵ月後の月末」フィールド)をすることが可能です。変換先のフィールドは自動的に非活性に(入力できないように)なりますので、日付が自動変換された後にユーザによって値を変えられてしまう、というようなことを防ぐことが出来ます。

また、変換元とするフィールドは複数設定する事ができます。

※今後の要望により、自動的に非活性にしない、というような設定を追加することも検討中です。

日付変換プラグインの使いどころ(活用事例)

日付変換設定補足

まず、日付変換の設定は2つあります。

  1. 日付変換設定
  2. 日付変換設定2 ※有償版の場合のみ有

1と2の違いは、次の通りです。

  • 1の場合は基準フィールドには日付フィールドのみ選択可能ですが、2の場合は基準フィールドに日付フィールド以外も指定可能です。
  • 1の場合は日付増減数に指定できる数は設定画面で入力した固定値ですが、2の場合はアプリ内のフィールドを日付増減数として指定可能です。

用途に応じて1を使うのか2を使うのかを切り分けます。両方を使っても問題ありません。

和暦表示が必要な帳票がある場合への利用

日付は西暦を使用するのが当たり前ということであれば問題ありませんが、会社や書類の種類によっては和暦を使う必要がある、というケースがあります。西暦⇔和暦の変換については、アプリで変換用テーブルを作る方法がまず考えられますが、ルックアップフィールドから選択する必要があり、少し手間な面もあります。そこで本プラグインを利用することで、その手間が軽減します。ユーザには画面で西暦で日付を設定してもらい、プラグインにより和暦に変換した日付を別フィールドに自動設定するようにします。帳票や印刷時は和暦フィールドを使用するようにすれば、日付選択の方法を今と変えずに和暦表示も実現することが出来ます。

月や年指定での日付増減をさせたい場合への利用

kintoneの標準機能では簡単な日付の増減はDATE_FORMATにて可能ですが、増減できるのは秒単位です。そのため、次のような課題があると考えられます。

  • 月単位の増減が出来ない。例えば、本日の2ヵ月後の日付を算出したい場合、月の日数(30日、31日)を考慮した計算が秒単位の増減では難しいため、うまく算出できない。
  • 年単位の増減が出来ない。例えば、本日の2年後の日付を算出したい場合、うるう年などを考慮した計算が秒単位の増減では難しいため、うまく算出できない。

本プラグインを利用することで、月単位や年単位の増減が行えます。月の日数やうるう年は特に気にしなくて良くなります。

月末日付・月初日付を考慮した有効期限の算出への利用

利用期限があるものを管理したり、次の点検までの日付が特定のロジックで決まるような場合、本プラグインを利用することで日付入力の手間を削減できます。

例えば、「利用開始日の2年後の末日を利用終了日とする」というようなルールが決まっているような場合、本プラグインで利用開始日を入れれば自動的に利用終了日を算出するということが可能です。他にも、「締日の翌月末を支払期限とする」といった場合の支払期限日の算出や、「契約日の翌月1日を利用開始日とする」といった場合の利用開始日の算出にも応用ができます。日付の増減(日単位・月単位・年単位)と月末月初指定を組み合わせることにより、より柔軟に日付の自動算出が可能になっています。

日報(テーブルは日付単位)時の曜日・営業日休業日表示への利用

日報アプリを利用する場合、大きくは次の2つの方法があります。

  1. 1日1レコードで登録する
  2. 1ヶ月1レコードで登録する(テーブルに1日単位で日報を入力する)

どちらのケースでもまず報告する日を入力しますが、それが何曜日なのか、営業日・休業日のどちらなのか、ということも合わせて表示したくなる場合があります。日付だけでは曜日が分からないこともあるので、一緒に表示することで入力する人に優しくなります。

本プラグインはテーブルの日付フィールドに対しても対応していますので、テーブルに1ヶ月分の日付を入れるようなアプリにおいて曜日や営業日・休業日を表示するようにしておくことで、どの日は入力する必要があり、どの日は入力しなくてもいいのか、パッと見て分かるようになります。

テーブルの日付への曜日・休業日反映

年度表示への利用

データを日付を元に集計する場合、kintoneの標準機能では次の単位での集計が可能です。

  • 年単位
  • 四半期単位
  • 月単位
  • 週単位
  • 日単位

ここに年度単位というのも用意されているといいのですが、標準機能では用意されていません。年度単位で集計をするためのフィールドを作る際に、本プラグインが活用できます。設定画面では年度の開始月を指定しますので、この月を基準に日付を年度変換します。

例えば年度の開始月が4月の場合、2018-04-01を年度変換すると「2018年度」と表示されます。2018-03-31の場合は「2017年度」という表示になります。年度での集計というのはわりと使うのではないかと想定されますので、このプラグインを使うことで簡単に算出することが出来ます。もちろん平成30年度というように和暦(元号)での表示も可能です。

また、kintone標準機能で日付を年単位で集計表示させるような場合、「2018-01-01」のような表示になるため、少し戸惑う可能性があります。(つまり、2018と表示されてくれればいいのに、余計な「-01-01」が表示されている)余計な部分は表示させないようにしたいような場合も、本プラグインで年を格納するフィールドに年だけ設定するようにすれば、集計表示時も見た目がスッキリさせることができます。

kintone標準機能のDATE_FORMAT関数では計算できない日付範囲への利用

kintone標準機能のDATE_FORMATでも計算させることは可能ですが、

日付が1970年1月1日から2286年11月20日までの場合のみ使用できる

という仕様があります。

参考:kintoneの関数(DATE_FORMAT)で日付変換時のちょっとしたハマりポイント

そのため、この範囲から外れる日付に対しての日付変換は、kintone標準機能のDATE_FORMATでは対応出来ません。このような場合に本プラグインが活用できます。1868年以降の日付に対応していますので、業務で扱う日付の範囲は十便にカバーできるのではないかと思います。

まとめ

日付の形式を変えたり加算減算したりというのは、kintoneのどこかのアプリで行っているのではないでしょうか。本プラグインを使うことで、日付操作を簡単に行うことが出来ます。

無償版プラグインも提供していますので、是非一度お試しいただければと思います。