6/16(木)にkintone hive sapporoが開催されました。
kintone hiveのレポートとして
記録も兼ねてブログに残していこうと思います。
前説
サイボウズ株式会社
曽根 秀和さんのMC。
曽根さんは名古屋、台湾、札幌オフィスの立ち上げメンバーとの事で、パワフルそうです。
札幌のボウズマンは大志を抱いています。いや、メロンを抱いてますね。
1社目 アポロ販売株式会社 様
会社概要
アポロ販売株式会社 長谷川 亮太 様
・プロパンガス、灯油等の燃料販売
・燃焼器具設置や配管施設工事
・入社時点でkintone、garoonは導入済みでいろいろなアプリが作られていて利用されていた。
・アプリの作成に難しそうな先入観を持っていたがkintonecafe に参加して心理的ハードルが下がる
・座右の銘は 人生はRPG(堀井雄二ドラゴンクエスト 引用)
課題
・工事指示書は電子化されていたが電子化後の作業が
- 処理に時間がかかる
- 検索に時間がかかる
- 進捗が把握しづらい
実施したこと
・web検索を駆使して自力でkintoneアプリを作成
・完成度60%の状態でリリース(3時間程度で完成したもの)して、運用の中で意見を取り入れながら修正していった。
・運用に向けての工夫
上司に協力を依頼 → 関係者へは上司がコンタクトを取ってもらえることに
初めの1カ月は既存のシステムと併用
改善内容
検索効率2倍
リマインドで売り上げ漏れを防止
社外からでも閲覧可能に
1カ月後 → 従来のやり方を廃止してアプリ本運用へ
所感
自分が動かないと何も進まない
人生はRPGという 言葉を体現されていると思いました。
・電子化だけで安心しない
・新入社員だからこその気付き
・めんどくさがりは問題点を見つけられる
・誰かのめんどくさいクエストに取り組んでいく
上記のような取り組みや考えに大変共感を覚えました、
2社目 生活協同組合コープさっぽろ 様
会社概要
生活協同組合コープさっぽろ 中山 亜子 様
人と人をつなぐ、人と色をつなぐ、人と未来をつなぐ
を掲げ、多様な事業を展開している。
課題
様似町より、給食を実現するためにコープさっぽろのお弁当の配食で対応できないかと相談があり、
・注文システムを1カ月半で用意しなければならない
・保護者への理解を深める
実施したこと
システムについて
・kintoneとじぶんページというサービスを利用して注文システムを構築
※じぶんページ→kintoneにログインしなくともkintone内のデータにアクセスできるようにするサービス
・製造者との共有、請求管理もkintoneにより解決
・保護者への理解
保護者のシステム登録と食の安心 → 実際に説明会を開く
メールの入力間違い、忘れの問題 → 人海戦術
改善内容
配食サービスの実現を達成
その後新たに4町村で提供を開始
所感
1か月半で運用開始まで用意できたのはkintoneのシンプルさあっての事だと感じました。
保護者の方の負担の改善もですが、この事業でお子さんたちが温かいご飯を食べられると思うと目頭が熱くなりました;;
3社目 北海道テレビ放送株式会社 様
会社概要
北海道テレビ放送株式会社 岩渕 秀 様
テレビの放送、番組関連グッズ、番組の配信等を行っている
岩渕様所属のネットデジタル事業部はHTBのwebサービスの運用・管理・構築する部署
課題
HTBの動画配信サービスの外製CMSはwebサイト管理は外注先が行っていた為、運用費に多く費用がかかっていた。(サイト編集だけでウン万円の費用が発生)
実施したこと
・kintoneをCMSとして活用
・AWSを利用してkintoneのデータをwebページへ反映できるようにした。
改善内容
外注していたweb サイト編集をkintone操作で編集が可能な環境にすることができた。
合わせてECサイトもkintoneで管理できるようにした。
所感
kintoneをコンテンツ管理のシステム基盤として利用するというテクニカルな事例でした。
kintoneの可能性を感じることができました。
連携先のサービスももっと知りたいと思えました。
4社目 三晃化学株式会社 様
会社概要
三晃化学株式会社 渡辺 康介 様
農業、土木資材の卸売り・製造・販売
課題
手書き書類で管理されているものが多い
その場しのぎの改善でデータ活用ができない
実施したこと
・業務フローの理解と整理
・改善フローの作成
・現場のメリットを考え抜く
・ダメなら元に戻そうと伝える
↓
・製造指示書のkintone化
・ピックアップリストのkintone化
・製造時間記録のkintone化
・営業見積もり書のkintone化
改善内容
製造指示書のkintone → printcreaterプラグインを利用して書式もしっかりとさせた
ピックアップリストのkintone → 事前の出荷準備が可能に
製造時間記録のkintone → どんぶり勘定だったものが正確な時間になったり、採算割れ製品の把握等分析ができるようになった。
営業の見積書のkintone → 外で見ることができるようになった
結果
・情報検索の時間が大幅短縮
・社員達が自発的に動き始めた
所感
現場の状況をしっかり把握して改善に取り組んだ結果のように感じました。
kintoneのワークフローの置き換えがうまく進んでいるように感じました。
5社目 會澤高圧コンクリート株式会社 様
会社概要
會澤高圧コンクリート株式会社 畑野 奈美 様
土木や建築用のコンクリート製品
バクテリアによる自動修復するコンクリートの開発
エンジンドローンの開発
大手ハウスメーカーのプレキャスト住宅基礎の製造販売 ← 畑野様の所属
課題
1,プレキャストシステム運用開始も管理するシステムがない
2、仕事の件数が増えてきて人員不足に
実施したこと
1、kintoneで管理
2,すき間時間私に下さい大作成 全国の皆さんのすき間時間でお仕事依頼
2-2 お仕事ビュッフェ → 各々が出来る仕事を出来るときに選んで取っていく
改善内容
1,Excelをkintoneに置き換えたことで入力間違い、管理の一括化を実現
2,・残業ほぼゼロ。離職者はゼロ。
・メンバーが多様な地域で働いているため、自然災害緊急時に強く、滞りなく稼働することができる。
・脱属人化を実現
所感
クラウドサービスの本領発揮と感じました。
すき間時間ください大作成、ビュッフェ形式作戦は他社でも参考になりそうな取り組みだと思います。
ネーミングもキャッチーで社内外問わず受け入れやすそうだと感じました。
仕組みを参考にさせて頂きたいと思います。
6社目 モリタ株式会社 様
会社概要
モリタ株式会社 近藤 篤祐 様
紙箱・パッケージの製造業
高度な技術で、海外にも納品している
課題
昭和世代 VS 若手世代
仕事をよりよくしたいが、解決方法に悩んでいる若手世代
目の前の仕事をきちんとすべきという昭和世代
生産情報、生産スケジュールを分かりやすく共有したい
実施したこと
製造指示書アプリの作成→RepotonUというPDF出力アプリで見やすく出力する
ホワイトボードでのスケジュール管理 → Googleカレンダーでスケジュール共有→ キン助でGoogleカレンダーとkintoneを連携
kintone,slackで連絡を取るようにしたことで伝え忘れすれ違いが激減
改善内容
・生産情報が確実に共有・ストックできるようになった
・情報の伝え忘れが激減
・生産計画を綿密に立てることができるようになった
所感
世代間のギャップも乗り越えて、社内の雰囲気も良くなったとの事。
業務改善の良い結果を見れた気がします。
現場での運用、紙媒体も併用する判断も含め、
kintoneがきっかけで業務改善が進み会社の雰囲気にまでつながる良い事例だと思いました。
まとめ
内容は要約させていただきましたが、
どの会社様も課題は多種多様であり、改善方法も課題ごとの対応が必要であることが良く分かります。
何かしら自分、自社に共感する部分があったのではないでしょうか。
kintone hiveを見るたびに、参考になる内容もですし、キャッチーなワードや名言が出てきますね。
キャッチーさというのは、社内外問わずアプリ、システムに触れるにあたって必要なポイントなのかもと思う今日この頃です。
是非とも参考にして、今後の業務改善の参考にさせて頂きたいと思います。