表記ゆれ変換プラグインの意外な使い方

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弊社で提供しているkintoneプラグインの便利な使い方や、意外な活用方法について、不定期でお届けいたします。

初回として「表記ゆれ変換プラグイン」について、さらに詳しくご紹介いたします!

プラグインについての詳細はこちらをご覧ください。

そもそも、表記ゆれとは?

アナログとデジタルではデータの扱い感覚に差が出る。

kintoneで顧客情報を管理するとあるでは、会社名を登録する際に、表記ゆれによる重複登録が多く発生していました。

  • ㈱や㈲のような略称を混ぜて登録してしまった。
  • 社内でルール化されておらず、適当に登録してしまった。

kintone標準機能では、重複を防ぐ機能はあるものの、表記ゆれを補正する機能はありません。略称や、漢数字、算用数字を混ぜて利用してしまうと、後々の集計や検索で不都合が生じてしまうことがあります。

このような出来事から、顧客情報データベースには、同じ会社なのに複数のデータが登録されてしまう事態が発生してしまいました。

これが、”表記ゆれ”と呼ばれる現象で、人は同じデータとして認識できるものの、システムは別のデータとして取り扱うことです。

同じ会社なのに4つのデータが登録されている…正確な顧客数の把握など、その影響は大きい。

kintoneでも、入力ルールをしっかりと定めていない場合、このような現象が発生することがあります。

そんな表記ゆれを少しでも減らしたい!解決したい!という要望にお応えして、弊社にて作成したのが「表記ゆれ変換プラグイン」です。

表記ゆれ変換プラグインの主な機能

概要はこちらに記載しております。ここでは、私が使ってみて「便利だな!」と思う、特徴的な機能について詳細を以下でご紹介します。

kintoneアプリ全体ではなく、フィールドごとに設定が可能!

フィールドごとに設定することが可能なため、表記ゆれを直す必要がないフィールドでは、入力したままの状態で保持することが可能です。

会社名(左)はプラグインが動作しているが、会社名(変換しない)(右)は動作しない設定になっている。

また、フィールドごとに変換のルールも設定できるため、全角or半角、漢数字or算用数字の変換など、それぞれの状況に応じての設定が可能です。

プラグイン設定画面。返還対象、変換の優先順位など細かい設定が可能。

表記ゆれ変換用のマスタを用意するので、設定がわかりやすい!

当プラグインでは、表記ゆれの変換用に、別アプリでマスターを作成しております。マスタアプリには、「変換前」「変換後」の文字だけでなく、ルール付けに利用する「区分」、変換の優先順位が設定可能です。

この区分があることで、どういった変換の処理をするのかをプラグインの設定で分かりやすく確認することが可能です。

区分は任意で設定が可能なため、オリジナルの区分でさらにカスタマイズが実現可能。

【応用】マスタを活用して、略称などの呼び出しが可能!

マスターに会社名の略称や電話番号などを登録しておくことで、素早い呼び出しに対応することも可能です。長い会社名や、よく入力する文字列など、予測変換のユーザー辞書のような感覚で利用が可能です。

マスタに略称を登録した例。長い名前や住所など、毎回入力するの大変ですよね…

この設定をすることで、表記ゆれだけでなく、入力ミスの削減や、長くて覚えられない名前などを短縮登録して使うことが可能です。

テーブルでも動作します。これで入力時間の削減、仕事の効率化がさらに進みますね。

まとめ

お客様からご要望の多い機能を実現するために作成したプラグイン。本来の目的を超えた活用方法を改めてご紹介いたしました。実際にこのプラグインをご利用いただいている方も是非お試しください。

また、無償の試用版も提供していますので、是非一度お試しいただければと思います。

引き続き、弊社プラグインの機能についてご紹介いたしますので、次回も是非ご覧ください!