kintone 2025年10月のアップデート情報

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毎月アップデートの配信されるkintone

2025年10月のアップデートのうち、個人的に気になる機能を紹介します!

このアップデートは10月12日に実装予定です。

2025年10月アップデート情報

今月のアップデートの要点

・AI機能
 - レコード一覧分析AI(一覧上のデータを要約・分析・注目レコード抽出など)が登場。
 - 検索AI(チャットボット)が iOS/Android のモバイルアプリからも利用可能に。
 - MCPサーバーがアプリ設定情報の更新や添付ファイルのダウンロードに対応。

・国際化
 - イギリス式日付表記(DD/MM/YYYY)対応。
 - 小数点「カンマ」表記に対応。
 ※どちらも「ファイル読み込み機能への対応」は延期注記あり。

・ファイル読み込み
 - 「既存レコードを上書きするか」を明示的に選択できるように。
 - 読み込み再開時に前回設定を引き継ぐ機能を追加。
 ※いずれも延期。

・開発基盤
 - 「ファイルから読み込む」画面のフロントエンド基盤を刷新(延期)。

・性能(ワイドコース限定)
 - 「性能ダッシュボード」提供開始。リクエスト数や応答時間を可視化。

・JavaScript API拡充
 - kintone.createDialog() でダイアログ作成が可能に。
 - プロセス管理情報の取得(設定・作業者・実行可能アクション)。
 - 任意ユーザーの所属組織・グループ・カスタム項目を取得。
 - フィールドの表示状態やグループ開閉状態を取得。

・アップデートオプション
 - 10月版に合わせ、AI(一覧分析)や JavaScript API拡張などの無効化項目が追加・更新。

以上の中から、個人的に気になった項目を紹介します。

注目ポイント

【1】レコード一覧分析AI:レポート作成の“はじめの一歩”に

 今回の目玉機能です。レコード一覧に表示されているデータをもとに、AIが自動で要約や分析をしてくれます。
 アクセス権の範囲内で処理してくれるため、部門別に絞って使えるのも安心です。
 営業日報や問い合わせ履歴などを月単位でまとめるとき、AIが出してくれた要約を「たたき台」として活用できそうです。
 まだテーブルや添付ファイルには対応していませんが、今後の拡張に期待したいところです。

【2】モバイルでも使える検索AI(チャットボット)

 検索AIが、ついにスマホアプリからも使えるようになります。
 現場や出先で「この操作どうするんだっけ?」といった質問に答えてくれる存在として、かなり便利そうです。
 10月中にモバイルアプリのアップデートで順次反映される予定とのこと。
 デスクワーク中心の方だけでなく、フィールドワークの多い職種にもメリットがありそうです。

【3】MCPサーバーの強化(設定更新や添付ファイルのダウンロードに対応)

 アプリ設定をAPI経由で更新できるようになり、添付ファイルのダウンロードにも対応しました。
 これにより、テスト環境で調整した設定を本番環境へ反映したり、添付データをまとめて取得したりといった自動化がしやすくなります。
 システム連携やCI/CD運用を考えている方にとっては、かなり実用的な強化です。

【4】性能ダッシュボード(ワイドコース限定)

 ワイドコース限定ではありますが、ついに「性能ダッシュボード」が提供されます。
 アプリごとのリクエスト数や応答時間を可視化できるため、「画面が重い」と感じたときに原因を探るヒントになります。
 今までは感覚的だった“動作の重さ”を、データで見える化できるのは大きな進歩です。
 10月12日以降に順次公開予定とのことです。

【5】JavaScript APIの拡張:現場での使いやすさが一気に向上

 今回のAPI強化は、カスタマイズをしている人にはかなり嬉しい内容です。
 まず、createDialog() によって、ボタンや入力欄付きの公式ダイアログを作れるようになりました。
 さらに、プロセス管理の設定や作業者、実行可能なアクションの取得も可能に。
 加えて、任意ユーザーの所属組織やグループを取得できるAPIや、フィールドの表示状態・グループ開閉状態を取得できる機能も追加されています。
 これらを活用すれば、より動的で、かつ安全性の高いカスタマイズが実現しやすくなります。

【6】国際化対応(DD/MM/YYYY と 小数点カンマ)

 イギリス式の日付表記(DD/MM/YYYY)や、小数点をカンマで表す形式に対応しました。
 海外拠点を持つチームや、多言語環境での運用ではとても助かる変更です。
 ただし、ファイル読み込み機能側での対応は延期されているため、実際のインポート運用にはまだ注意が必要です。

まとめ

今月のアップデート情報をご紹介いたしました。ぜひ、新機能を試してください!

kintoneもAI対応が増えてまいりました。
余談ですが今回の記事もAIにまとめてもらいました。

エーアイティ研究所では、基本機能、プラグインはもちろんのこと、カスタマイズのご相談もお待ちしております。
kintone化をあきらめていた業務などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。